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令和7(2025)年度総会(5/18)議事録

北海道山岳連盟 令和7年度 総会 議事録

 

1.日時:令和7年5月18日(日曜日)1335分~1605

2.場所:札幌エルプラザ 4階 中研修室

3.出席者

・常任理事ほか:石井会長、澤田・田中各副会長、山納理事長、加藤指導委員長、西嶋普及委員長、出嶋遭難対策委員長、本宮遭難対策副委員長、髙杉自然保護委員長、春山競技委員長、横辻事務局長、会田・石岡事務局員

・小野名誉会長、土屋顧問、益田・明田各監事

・理事:宮園(札岳連)、酒井(恵庭山岳会)、後藤(岩見沢岳連、Zoom)、池内(富良野山岳会)、鈴木(旭川山岳会)、上嶌(十勝連盟)、玉木(会長推薦)

・代議員:向川・佐藤・戸谷(小樽連盟)、佐藤・芳賀代理・杉林(札岳連)、伊藤(千歳山岳会)、横山(苫小牧岳連)、松原(苫小牧山岳会)、藤原(岩見沢連盟)、伊藤(滝川山岳会、Zoom)、笹(留萌山岳会)、渡辺(富良野山岳会)、増子(クーラカンリ)、齋藤・川嶌(十勝岳連)、村田(斜里山岳会、Zoom)、三戸(高体連、Zoom)、坂(游悠倶楽部)、古坂(北海道フリークライミング、Zoom)、吉田(千歳ヤマセミ)

4.配布資料

・議案書

・全道交流登山会2025

5.議事

 代議員54名中、16名出席、Zoom4名、委任状提出20名で計40名であり、総会成立要件である1/318名)を超えていることが事務局から報告された。

(1)会長挨拶

 本日は遠くからもお越し下さいましてありがとうございます。昨年度、北海道山岳連盟は、北海道山岳・スポーツクライミング連盟と名称を変更し、連盟の旗も作製した。連盟のホームページもこの3月にリニューアルし、見やすくなった。昨年の高校総体では、旭川東高校男子が全国優勝、女子が準優勝を果たし、選抜大会では9年振りに荒川選手が5位に入賞した。本日、ユースの全国大会が行われているが、昨日の段階で荒川選手の順位は5位、本日10位となった。道岳連としては、知床の携帯電話基地局建設に斜里山岳会と歩調を合わせて反対の立場を取った。今年からスマホの衛星携帯電話サービスがスタートしているので、いずれはこれに切り替わっていくのではないか。昨年、山岳関係団体と協力して整備した空沼岳~札幌岳間の縦走路の山行を6月に普及委員会の夏山Part1として実施するので、是非参加して欲しい。昨シーズンはバックカントリースキーなどで遭難事故が多発し、その大半が外人だった。遭難救助は道警の山岳遭難救助隊が行っているが、1日に何件も遭難事故があれば地元の山岳救助隊が協力する必要がある。本日は令和6年度の事業報告と令和7年度の事業計画をご審議頂くので、活発にご議論頂きたい。

 

 議長の立候補者を募ったが無かったため、本連盟が推薦した増子代議員(クーラカンリ、正議長)と坂代議員(游悠倶楽部、副議長)が就いた。

 

(2)議案審議

 

令和6年度を振り返って(説明のみ)

第1号議案 令和6年度事業報告

第2号議案 令和6年度収支決算報告

監査報告

 

意見1:監査報告で「監査とは直接関係ないが会員数の低下、加盟団体の縮小によって予算が減少するので、何か考えていく必要がある」と意見を述べられていたが、今後の組織の在り方について意見を出すことは監査において重要なことだ。

 

 第1~2号議案は拍手で承認された。

 

令和7年度に向けて(説明のみ)

第3号議案 令和7年活動方針および度事業計画(案)

第4号議案 令和7年度事業予算(案)

 

Q1:バックカントリー(BC)スキーで外人の遭難が増え道警の救助活動だけでは対応できない場合、地方遭難対策協議会や山岳会の救助隊に活動要請が出る話があった。当遭対協では6市合同で遭難対策救助訓練を実施しているが、高齢化による隊員数の減少、技術力の低下があり、今後もこのような訓練が継続できるのか問われていることから、活動内容を「救助」から「防ぐ」ことにシフトするのが良いのではないかと考えている。今回、①道遭対協でどのような議論がなされているのか、②各地方遭対での活動内容について教えて欲しい。

A1:①4/25に今年度の総会が開催され、関係者(道危機対策課、道警、振興局、ガイド協会ほか)が出席(オンライン含む)した。会議では昨年度の活動報告と今年度の活動計画が紹介され、遭難事案が増えれば、道警救助隊だけでは対応できないので、各山岳会にも救助応援に出て欲しいとの意見が出された。外人に関する件は国交省の道運輸局マターであり、先方が実施した外人BCスキーヤーの安全確保に向けて実施された検証事業の実施結果が報告され、今後、外人の行動様式に合わせて対策することが重要であり、プラットフォームの構築や関係者で情報共有すべきといった意見が出たほか、道としても遭難防止対策を幹事会として進めていくほかに道運輸局をメンバーとして加える方向性が示された。②山での遭難が増加した昭和46年当時、各地に遭対協が発足し120名の警察官を山岳救助隊として2~3年で育成しようと各地で研修会が行われ、今や道警は全国でもレベルが高くなったが、一方で山岳会単体では救助活動が出来なくなっているのが実情のため、対策していく必要がある。

 

Q2:北海道海外登山研究会の幹事を務めており、労山、大学OBなどの関係者と活動を行っているが、道岳連の担当者が出席していない。これまで、昨年亡くなられた平出氏など有名なアルピニストにご講演頂いたり有意義な話題も出ているので、是非ご参加頂きたい。

A2:本連盟には国際委員会があるものの委員長が選任できておらず、自分が兼務している。このため今年度は活動を控えているが、連盟内で活動している会員もいるので、次回から参加したい。

 

 第3~4号議案は拍手で承認された。

 

第5号議案  財産目録

第6号議案  加入、退会

第7号議案  各種議題、その他

 

(1)全道交流登山会(札岳連佐藤会長)

 8/2324 オートリゾート滝野キャンプ場フリーサイト(4人用テント40張程度)を拠点に藻岩山、神威岳、砥石山、札幌岳、空沼岳のほか札幌岳~空沼岳縦走を設けたのでご参加頂きたい。日程については来週中にフィックスしたい。

(2)6市合同救助訓練(小樽岳連向川理事長)

 今年度は当連盟が当番で9/2021小樽赤岩、奥リスをメインとして開催するので、ご協力のほどよろしくお願いしたい。

(3)赤岩トイレの新設(当連盟石井会長)

 署名活動で皆さんからご協力頂いた赤岩のトイレ新設は、昨年度設計を実施し、今年9月頃工事が行われる見込み。駐車場を資材置き場として使用するので、利用に当ってはご注意を。6市合同救助訓練時には先方と調整して欲しい。

 

 第5~7号議案は拍手で承認され、議長退任。

 

(4)顧問の推挙(石井会長)

   昨年の総会で推挙すべきであったが、前道岳連副会長で十勝岳連(音更山の会)会長の齋藤氏を顧問に推挙する。下山前副会長はくしろ山岳会を退会されたため、顧問就任は固辞された。

(5)指導委員会専門常任委員(スキー担当)の推薦(加藤指導委員長)

   冬季に実施するスキー関連の研修会、検定会はスタッフ不足のため常任委員の負荷が大きいことから、各山岳会から推薦を頂きたい。

(6)ホームページの各山岳会のページ(横辻事務局長)

   ホームページを保有されていない山岳会でも、無料で今回リニューアルした道岳連のホームページにある「各山岳会のページ」が利用できるので、ご希望があればご連絡をお願いしたい。

(7)意見等

  ・20年以上前の平成3~4年には、会員数が3,000名だったが、最近は高齢化のため減少が続き、1,300名台になっている。当時労山は900名程度だったが、現在はかなり増えた。山に行けば人は多いが、山岳会には入らないので、山岳会に入るメリットを明確にすべきだ。会員数が減少すれば予算面でも大変なので、まず、普及委員会で人を集めるよう工夫すべき。

  ・高校数は減少しているが、高校の山岳部員は減っていない。高校生が進学して大人になった時、山岳会に所属するよう仲間を増やしたい。

  ・林野が入林届のボックス撤去を行っており、届けが無くなると入山者の動向が把握できなくなるため懸念している。全道一円のことなので、道岳連として遭対協の体制整備について発信、発言して欲しい。

(8)Zoom参加者から

 知床半島の太陽光発電に反対する活動では皆さんのご協力を頂き、感謝申し上げたい。引き続き情報提供に努めていくので、見守って欲しい。(斜里山岳会 村田会長)

 

以上

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